13 MagElePaint: 多様な素材に簡単に回路プロトタイピングが可能な磁性導電性塗料
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13 MagElePaint: 多様な素材に簡単に回路プロトタイピングが可能な磁性導電性塗料
山岸 真人(神戸市立工業高等専門学校), 高田 崚介(神戸市立工業高等専門学校)
本研究の「回路プロトタイピングのための磁性導電性塗料」は,さまざまな素材に対して塗布可能であり,将来性のある研究であると評価されました.一方で,既存研究や代替手法もあり,材料としての新規性や有用性に疑問が指摘されています.また,論文の記述内容に関しても不明瞭な点があります.こうした課題はありますが,WISSが議論をする場であるという点とその議論に足る実装が行われているという点を考慮して,条件付き採録と判定しました.
従来の導電性塗料を用いた回路プロトタイピング手法では,接着剤等を介して電子部品を接続するため着脱が難しく,また塗布対象が紙などに限られていた.そこで本研究では,鉄粉とボンド等の乾燥により硬化する液体を混合した磁性導電性塗料「MagElePaint」を用いた回路プロトタイピング手法を提案する.MagElePaintは,インジェクタを用いて紙,布,皮膚など多様な素材に自在に塗布でき,磁性を有するため磁石を介して電子部品を簡単に着脱できる.本論文にて,MagElePaintの材料の種類や混合比,塗布対象の素材による,抵抗値の経時変化を調査した.さらに紙,布,皮膚上での回路プロトタイピングを試みた.
論文:
参加者メモ・コメント:
塗るのにめっっっちゃ力込めてる?Kenta Yamamoto | BONSAI STUDIO.icon
プロトタイプの観点で、ワイヤーを伸ばして貼りつけるのとの違いがきになる鈴木一平 (BONSAI STUDIO).icon
そうか、回路の変形でのセンシングとかがシビアにできるのか鈴木一平 (BONSAI STUDIO).icon
回路ボディペイント、新たなアーティストが誕生しそう
鉄粉(砂鉄ではない純粋な鉄?)
純粋な鉄ですrtakada.icon
剥がすことができたらいいおもちゃになりそう!Tatsuya NAGASAWA.icon
これを指に塗布してあやとりをすればいいんじゃないですかね?ソノヤマタカスケ.icon
→ 磁石で指をナビゲート可能(「この指」で取るんだよ!)
「お、俺の指が勝手に!!!」みたいなソノヤマタカスケ.icon
「俺の指を hack しやがったな!」 by バトー
日が経つと抵抗値が上がるの、それはそれでまた面白そうkentarofukuchi.icon
「なおこの回路は自動的に消滅する」
おもしろい鈴木一平 (BONSAI STUDIO).icon
例えば三菱製紙の銀ナノ粒子インクでも、時間がたつと焼成が進んで一度抵抗値が下がり、その後表面が錆びて計測時の抵抗値が上がるという動きが見えたりします。narumi.icon
その間、電気流しっぱなしにしとくと、抵抗値の変化率が変わったりするかしらkentarofukuchi.icon
すげー電流流すとはやく酸化したり、とか
インク回路の場合、ずっと電流を流し続けるとインクのマイグレーションという作用が起きて、抵抗値が上がるか絶縁してしまうという現象が結構起きます narumi.icon
ありがとうございます。なかなかダイナミックなものなんすね。kentarofukuchi.icon
デモで光らせてる回路が突然謎の死を迎えがちですね(インクが動いてる)narumi.icon
逆電圧かけると元に戻る…ということはなさそうだけど、ダイナミックな回路、面白い
そういえば逆電圧かけたことないかも narumi.icon
むちゃくちゃ動きの遅い半導体になったりしないかなwkentarofukuchi.icon
「2〜3日後ごろから…」というのがいいなあ。ソノヤマタカスケ.icon
熟成する回路kentarofukuchi.icon
MagElePaint用の"消しゴム"を作ることは可能ですか.
山岸さんは夏にうちの研究室(筑波大IPLAB)に来てくれましたがインターン期間中に実験とか論文執筆などを行っていました。当時よりも研究がかなり発展している!? shizuki.icon
皮膚に塗布って剥がすの大変?
UVレジンを使う場合は皮膚に塗布できなくなるような
そもそも皮膚に直接じゃないんですね...
筋肉の緊張弛緩ではなく、皮膚の緊張弛緩に見える…Tatsuya NAGASAWA.icon
固まったかどうかを判定できたらうれしそう鈴木一平 (BONSAI STUDIO).icon
色が変わるといいですね♪ソノヤマタカスケ.icon
熱とかどうなんだろう、ドライヤーで乾いたりとかないんだろうか
熱を加えると元に戻る、なんてなっていると使い勝手が良くなる?shizuki.icon
触って抵抗が変化するのが嬉しい場合と嬉しくない場合(=ただの導線として使いたい)がありそうですが、センサーを作るか導体を作るのか
何らかの素材を3Dプリンタブルにする方法として、粒の材料を混ぜた複合材にするというのがあり、鉄粉は多分自然にレオロジーの特性を改善してる気がします。同じように絶縁体で印刷性を上げるならシリカ(多分疎水性のもの?)を混ぜると良さそうな気がします narumi.icon
質疑:
特定の部分(例:コネクタ)にのみ磁性を持たせることはできますか?(現状だと配線部分もくっついてしまう)
塗布した紙や布が曲がった際に、硬化した塗料が折れてしまうことはないのでしょうか?Yuunosuke Suenaga.icon